2003.5/2〜5/4

第15回萩往還250kmマラニック
"絵日記"
(2) 



 06 俵島

俵島 97.3km 到着 7:50 (5/3)

俵島

太陽が昇り始める。
吐いたあとはゆっくり行って胃を休めるに限る。
左は海、右は山裾。歩いていると半島先端の俵島がなかなか近づいてこない。 舗装が切れると海岸べりのアップダウンが激しくなる。
到着してもチェックライター以外なにもない折り返しポイントだが、その手前にいつも車に飴と水を積んで、 ボランティアのおばちゃんが待っててくれる、ありがたい。
このあたり数キロのすれ違い区間では前後を走る知り合いの顔を確認できるのが楽しみ。
復路になってようやくまともに走り始める。
漁港の中では酒屋が店を開けて待ってくれているはずだ。
酒屋に到着、吐いてしまった栄養をビールで補う。・・・ 今年もお世話になりました。
 
 

 07 川尻岬

川尻岬沖田食堂 107.2km 到着 9:15 (5/3)

川尻岬

胃が弱っている上に腹具合までちとおかしくなってきた。 連続して戻してしまうと体が持たないので、 胃を少しでも休めようと1〜2km手前から歩き始める。
岬へ向ってゆるいカーブを下っていくとキラキラ光る海面と沖田食堂が目に入る。
ここにはカレーとおでんが待っている。お好みならば麦ジュースも。
だがしかし、今はそんな悠長なことを考えてる場合ではない!
まずは急いで別棟のトイレへ直行する。
汗を拭き拭き、ここがチェックポイントだったことを思い出した。
やはりカレーがうまい。適度な刺激が食欲をそそる。無事胃に納まってほっとする。
 
 

 08 棚田

棚田

食堂を出て、先程下って来た道を今度は歩いて登る。 胃を揺らしてまた戻してしまったら一大事だ。
坂を登りきった三叉路を今度は逆方向に進む。
暑くなってきた。
漁港へ下る細い道を左折するといきなり走りにくいほどの急傾斜。
足元からふと目をはなすと、水を湛えた綺麗な棚田が広がっている!
棚田の耕作は大変だとは聞くものの、これぞまさしく日本の原風景を見る思い。
棚田百選というのがある。ここ油谷町の棚田もその一つとして有名だ。
入り組んだ湾の向こうにこれから向う千畳敷の山がかすんで見える。・・・ 遠い。
 
 

 09 立石観音

立石観音 117.2km 到着 11:45?(5/3)

立石観音

漁港を通り過ぎたあたりに横板に白いペンキを塗った軽食堂がある。
名前は「シーブリーズ」。ここで飲み物を注文できる。 やたらジュースが飲みたかったが品切れ、残念。 アイスコーヒーで我慢する。胃薬も服用。
再び海沿いを走る。
蒼波が寄せる夫婦岩(沖の観音・地の観音とも言う)が見えてくる。 立石観音だ。
地の観音の頂きには小さな祠があり、金箔をほどこした木製観音菩薩像が安置され、 漁民の厚い信仰を受けているという。細い階段が続いているが登って見たことはない。
 
 

 10 千畳敷

千畳敷 124.6km 到着 13:05?(5/3)
西坂本 128.6km 到着 13:41  (5/3)

川尻岬

立石観音から海岸線伝いに数回のアップダウンを繰り返す。 道が右手へカーブしてからは延々と?登り坂が続く。
暑い中をひたすら歩け歩けである。
途中造成工事の看板があった。書かれた略図に近道らしきルートを発見。
間違って「竜宮の潮吹」方面へ行って引き返してきたばかりの毛○さんに
「ひょっとしたら近道かも」と声をかけると案の定乗ってきた。(笑)
二人して進むとどんどん道は森の中へ。しかもどんどん細くなる。 やむなく引き返し途中の森の奥に垣間見られる造成工事現場を 強行突破、やっと本来の道へ戻るはめに。
毛○さん、2度も間違わせてごめんなさい。m(_ _)m  皆さん、急がば回れは鉄則ですぞ!

千畳敷の一番上に喫茶・軽食「カントリーキッチン」がある。
去年はやたらコーヒーが飲みたくなって店に入ったが うわさでは手作りケーキもなかなかのものらしい。 今年はソフトクリームのテイクオフだけでがまんした。

せっかく登った千畳敷もくだるのはあっちゅう間。
西坂本から長門を経て仙崎までの道のりは長い。 ここはあせらずに淡々と進む。
 
 

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